プロコンの温度警報には以下の種類があります。 

  1. 偏差下限(上限)
    警報警報温度をA℃とすると、測定温度がその時の設定温度よりA℃低い(高い)時にONする警報です。
  2. 偏差上下限警報
    警報温度をC℃とすると、測定温度がその時の設定温度よりC℃低い時、または、C℃高い時にONする警報です。
  3. 絶対値下限(上限)警報
    警報温度をD℃とすると、測定温度がD℃以下(以上)の時にONする警報です。温度制御している設定温度とは関係ありません。 

通常のプロコンはステップ毎に、これらの警報を指定することができます。
例えば、警報1は偏差下限警報で設定温度が2℃とします。これは温度プログラムとは別の入力項目で設定します。そしてステップ2に警報1を入力します。

ステップ2の運転中で、その時の設定温度より2℃低い時に、プロコンの警報1に割り振られた端子台がONします。
制御盤はこの信号を受けて、プロコンの時間進行を止めるなどの動作をします。
制御盤によっては、一定時間以上警報がONしているとブザー報知するものもあります。

いずれにしても、プロコンは警報の端子台をONさせるだけで、その信号を受けてどのような動作をするかは、制御盤に依存します。
弊社のプロコンは、プロコン自身で時間進行を止めることができます。

プロコンには待機動作やギャランティーソークと呼ばれる動作があります。

通常のプロコンのギャランティーソーク動作

あるステップが終わって、次のステップに移行した時に、次のステップの開始温度に達していない時に、時間進行を止める動作のことです。
設定温度に達すると、新しいステップの時間進行が開始されます。
設定温度にどれだけ近付いたらという、温度設定は別の項目で入力されるようになっています。
80℃を30分確実に維持したい場合、80℃30分のステップにギャランティーソークを入力します。

弊社プロコンの待機動作

あるステップが終わって、次のステップに移行する前に、そのステップの終了温度に達していない時に、時間進行を止めることです。
設定温度に達すると、新しいステップに移行して時間進行を開始します。

これは、染色機の冷却動作に適しています。
通常のギャランティーソークでは、次のステップへ移行してから待機しますので、次のステップが水洗であると、水洗のステップに入ってしまいます。

弊社の待機動作は、次のステップに移行しませんので、冷却工程での待機となります。
最速で冷却させたい時に便利な機能です。